Thursday 10 May 2012

ヒトマイマイの季節


21歳くらいの時に海で溺れた事がある
渋滞の中、海にたどり着いて
遊泳禁止のところを泳いでいたら
いつのまにか波も大きくなっていて
沖にどんどん流されていく自分を確認した
波に飲み込まれて
これは死ぬと思った時
色々なイメージが浮かんだ
不吉な塔
日溜まりの中の
忘れられないイメージ
不満をもらしている藍色の車の中
トリカブトの友達の笑っている横顔
犬が走って、横切っていくときのこと
塾の先生の唐揚げ棒
ともさんの灰色と白のパーカー
さようならという顔をした昔しっていた女の人
ハゴロモフーズ
東のほうを飛んでいるおとなしいコウモリ
目の前に飛び降りてきたブルーのダウンをきた男の人
連絡のとれない仲間のひとり
顔がないともだち
顔のない電車の人
小学生のときのガードレールの匂い
ルルール
クレヨンの虹とほんとうの色
母親の目と声
俺の靴
黄緑の靴
ガンズのブートのテープを投げる片江
笑う風船
河に落ちたポール牧
回覧板の女子
(順不同)
それで
波がやんで助かった
みんなが手をふっている
死ぬその日まで忘れないイメージ


最近休みがない
これからもしばらく7日労働
でもここ数ヶ月思えばなんともインテンスな時間だった
これから数ヶ月巻き戻せないくらいにもっとインテンスにしていくしかない
過去は現在に繋がっていて
未来は現在のすぐそこにいる
傷は証拠
煙は笑いの結晶
柳沢慎吾後ろ歩き、霧島
心臓のまわりの輪郭の痛みが消えてきた
心を取り戻して
この惑星の為に突き抜ける
ここに透明の力が
海すれすれに飛んでいる




天井に張り付いた赤いガム
                   ヴィヴィアン
                 公園の猫の喪服
                   太陽の墓地
                   
                    
           ベッドの下からでてきた13歳の時のガン改造計画
                   マシュー
                     ドム
                 深淵のパワーステーション

No comments:

Post a Comment